#読み切り 大石日々さん「8畳とプラズマ」
月刊スピリッツ2017年8月号
重版出来の熱さ
辺獄のシュヴェスタの不穏さ
ギスギスへんしゅうコロスの相変わらずさ
色々と月スピは尚も面白い
大石日々さんの「8畳とプラズマ」
引きこもりで、ネクラ気味
趣味はブログを細々と
最近何かと話題な、AIを題材として
設定自体は目新しいものというのは無いが、絵がなかなか綺麗だなってとこから入って
読みやすくネット好きには頷ける感じの単語の数々
ヒロインが快活で魅力があって
ここからどんな日常系なのかなーとおもっていたら、思ったより壮大
AIも人間になりたいと思うんだなと
それも、ただ純粋に
– 人間の世界が楽しいことで溢れてるから、憧れていた –
コミカルあり、デフォルメあり、ちょっとしたギャグから、AIに対する現代の象徴的な方面ありで…
色んな要素が入ってるけど、不思議と読みさすくて
伏線的なものもあり、うまい具合に読み切りとしてマッチしてた
AIの遺電子やスキエンティアみたいに、少し先の未来を問いかけるような
デモクラティアや外天楼のように、AIやロボットに対する人の恐怖感とか
軽やかだけど、そういった感じを醸し出してて上記マンガが好きな人は好きな感じの読み切りマンガだった
これは良かった、今年上半期読み切りの中でもかなり面白い
次また何か描かれるなら読んでみたい
切な色の歪な関係「4分間のマリーゴールド」が気になる
週間ビックコミックスピリッツ
2017年5月15日発売号
以下ネタバレあります
キリエさんの「4分間のマリーゴールド」、良い
今週号から始まった、キリエさん(女性姉妹、2人組の漫画家さんらしい)のマンガ
主人公は救急救命士の みこと
少し不思議な能力がある
それは
『手を重ねた人が死ぬその最期が見える』
というもの
救急救命士の仕事に就いて、初めてわかったその堪れない能力
自分には、死を待つ人をどうすることも出来ない葛藤が先ず
穏やかに過ごしていたい、少しチグハグにも見える関係の家族、兄弟
性格は違えど、仲睦まじくそれぞれの性格はお互い尊重しあえる
パズルのピースがすっぽりはまるような、そんな穏やかな家庭
だけど、みことの想いはそれだけではなく
1人視線を注がれる家族がある
その視線の先に、能力が重くものしかかってくる
救えないとわかってる命が目の前にある
と
その時に、過ぎ行く時間に彼は何を思うのだろうか
最初から、最後まで
そして、そこから始まるこの物語
とても、切ない色付いたマリーゴールドのように、ずっと読んでいたくなるような気がしてならない物語
以前、キリエさんは小学館の賞を取ってらっしゃったみたいで下記ページから読める「ヒトリシズカ」もなかなか良かったです
あと、月刊スピリッツにも前後編となる読み切りで「ブラザーバディ」があったみたいです、あれもなかなかな読み応えだった記憶(電子版で買ってない時期だったのでうろ覚え)
これは続きが楽しみなマンガが始まったものです
KUJIRAさんの「さくちゃんとのぞみくん」が面白い
※ネタバレありです
KUJIRAさんの新作
さくちゃんとのぞみくん
以前はガールズノートを描かれていて
その時も、三姉妹それぞれの「思春期」を描いていて
とても優しい絵ながらなかなか、踏み込んだ描写もあって個人的にすごい好きで読んでた作品
その新作、「さくちゃんとのぞみくん」
王道なのかはわからないけど、少女マンガとしてくるものがある、面白い
思春期のヒリヒリした感覚を思い出しつつ
この言葉、まさにそのままぶつけてくる
はじまりは、高校生
朔が募る想いを希にぶつけるところから始まり
なぜ、いつ、どこで、何がきっかけで −
朔ちゃんは希くんを好きになったのか?
物語の回想は小学生から
訳あって、なかなか周りに言えないこともある
それを、冷やかしてくる周りもいる
そんなときに、のぞみくんのふわっとした優しさ
なかなか口に出来ないこともある
それを、言うきっかけを与えてくれたのも、きっとそう
何気ない出来事も、口うるさい周りも、大人になる同級生も全部含めて、感じたこと
KUJIRAさんの優しい絵柄で描かれる、王道的な青春の流れと
確かに、ヒリヒリするような出来事の端々に悶えずにはいられない
町田くんの世界にある純粋な優しさの世界や
不思議の国の有栖川さんのような、ふわっと漂う心地よい流れ
だけではない部分がこのマンガにはあって、上の二つのマンガが好きな人は好きだと思うがまた違った世界観の、続きが気になるがここからまさかさらに、行くのかと思わせられる一巻の最後に目が離せません
好きなマンガでした、追いかけていきたい
ガールズノート 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: KUJIRA
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: Kindle版
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町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: 安藤ゆき
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
ふしぎの国の有栖川さん 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: オザキアキラ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: Kindle版
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#読み切り カワカミ「ストーカーズ」 大竹玲二「アンデットガールズ」
2017年4月20日発売
かぐや様は告らせたいが表紙の
ヤングジャンプNo21 5/4号
以下ネタバレ注意です
かぐや様は告らせたい、新章突入?ということでまた魅せてくれるように
まさかの全校生徒に注目を受ける形で白銀とかぐやさんが校舎裏で…?
耳元で囁く描写がとても悶えます、これはいい展開(?)だ
東京喰種もまさかのラストページ
キングダムも王翦の奇策が徐々に明るみ
BUNGOは相変わらず熱い
ゴールデンカムイは先週に引き続きなんかみんな脱ぎ出してあれしだしてちょっとシュールw
リクドウは新たな対戦相手となりうるキャラの登場
嘘喰い、優勢と思われた斑目にここで不敵な創一、何故だこれ??
もぐささんもまた面白くなってきた、かなり惚気が入ってきて悶える(けどあいかわらず食べる)
この号、続きが気になるの多過ぎてとても良かった…展開電子化して保存したい
プリマックスが終わってしまってはちゃめちゃ漫画が一つなくなるのが寂しい(最後もめっちゃはちゃめちゃだったが)
カワカミさん「ストーカーズ」
元気、ちょっと抜けてる?走るときは絶好調!な女子高生をファインダー越しに見つめる描写で始まる、「絵柄のほのぼのさに反する不穏な感じ…?」なストーカーズ
前髪はメガネに被さってて地味で
しかし走る時は快活で
そしてそれを追いかけるストーカー…!
どういう風に着地するんだろと思ってけど良いやつだった、読み切りらしい読みやすさで、こういう話好きなのと絵も好きな感じでまた何か、ギャグっぽいのもあるなら読みたい
大竹玲二さん「undead girls アンデットガールズ」
ゾンビもの、それを綺麗なお姉さん2人がバシバシしばいていく
ゾンビのデザインがなんかかっこいい、バイオハザードのタイラントのようでそうでもない、このキャラ設定はいいな
話もデストロ246やブラックラグーンのような、お姉さん方が無双する感じが読み切りで映えてて良い
SF的なバトルものでまたなんか読んでみたいと思われる、楽しみ
#読み切り すいみんさんの「シンリの花園」と「しょくでか。」
以前コミックメテオにもあった読み切りの「花の名は。」
作者のすいみんさんの新しい読み切り、「シンリの花園」と「しょくでか。」がくらげバンチに載っていた
「シンリの花園」は とてもストレートでシンプルで流れのよい読み切り、読んでて良い
休日の日永におすすめ
「しょくでか。」は サスペンスな冒頭から話の始まりちょっとギャグをはさみつつ小粋な感じ
どこか勝手に改造的な感じもあるゆるいやつ
この方の絵好きだなぁ
阿部 共実さんのマンガ好きだと好きな感じ
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)
- 作者: 阿部共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: Kindle版
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#読み切り 野田洋一郎、杉山鉄兵 「明るい家族計画」
月刊スピリッツ2017年4月号
パラパラデイズが良い、イラストレーターやアニメーター主題の漫画が最近色々と面白くなってきてて良い(西荻窪ランスルーとかアニメタとか)
あと辺獄のシュヴェスタも良い、またキツイ展開にもなってるけど、これは最後まで見届けないと、いけない
野田洋一郎さん、杉山鉄兵さんの「明るい家族計画」
三兄弟がいてそれぞれバラバラな性格で
お母さんは亡くなってしまったばかり
お父さんは何やら塞ぎ込んで引きこもってしまっている
なんやかんやと、気だるげな次男の日常から始まり、三男はなんだか仕方なくしっかりしてて
長男は何故か引きこもってる
そんな中お父さんが黒魔術を使ってお母さんを蘇らせようと目論み始めてから兄弟にも危機が…?
なんだかドタバタしたような、でも程よい話の展開と、なんか兄弟が外見と裏腹な性格してるとことか妙にマッチしてて面白かった
そして最後の締めくくり、そうくるかーと思うちょっとした仕掛けもあって楽しめる読み物
読み切りだけどうまくまとまってて良い話だった
#読み切り ホラーな読み切り 「魔法少女シェリーちゃん」
少しネタバレ含みます
ヤングマガジン月間新人賞の「TOP賞」を受賞した作品
ヤングマガジン月間賞 TOP賞受賞作|無料小説ならエブリスタ
三浦みうさんの「魔法少女シェリーちゃん」
少しダークな魔法少女ものかと思いきや、毛色の違ったホラーであった(よく見たら扉絵にも…)
ホラーではあるが、お化けがということでなく
主人公の少女が、抱えているものそのものである
一コマ目からそれは明らかになる
魔法少女に憧れる少女
顔には痣が
そして、抱えてるものが次第に大きくなっていって…
絵も雰囲気も展開も、なかなか見ごたえのある感じで
読んだ後も少し気が沈みそうになるくらいのホラー
なかなかどうして、すごいマンガだなと思わされた
どこかで見たことあるなと思ったら、以前ヤンマガの代原祭りに掲載されてた作者さんだった
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「みさちゃん」
こちらもまた胸にくる読了感のあるものだった
機会があれば是非に、と思う作品でしたこれもまたすごい