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悩んでるなら面白いマンガ読もう

研究者は確かに経営者として向いているしQPMIサイクルは画期的 理系100%の会社リバネスの考えるイノベーション

世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。

株式会社リバネス代表取締役 丸 幸弘さんの本

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博士としてこれは必読だろ!!って思ってた

でも、研究者でもなければ理系でもない

起業をしようとしてるそんな人にも読んで欲しい本でした

この本には研究と経営がどれだけ同じか、エッセンスが詰まってる

 

 

この本の冒頭でも出てくるけど、最近よく

「これからは個の時代だ」「好きなことをして生きていこう」といわれてて

 

それは正しいと僕は思います

しかしリバネス社長丸さんはさらに

「熱がなければ化学反応は起きない」

と、そこに熱いパッションが必要であると説いています

 

理系人間なら知らず知らずの内に理解しているんです

「モノが反応するには熱があったほうが有利」

「一つのもので何かが出来るわけではない、いくつかが合わさって新しい反応が起きる」

 

それを何故、ビジネスってなった時は忘れるのかな

全部一緒なんですよ、研究と起業というものは

 

研究室なんてベンチャー企業と一緒なんですよ

「お金を稼いで新しいことを創出する」

「そのために、人材として学生を大事にしている」

 

だから、欠けちゃだめなのに、ビジネスとなるとその基本が崩れる人が多い

「とにかく時間をかけて、馬車馬のように働け!!」

 

 

・・・いや、そこにパッションが無いとダメでしょう

 

「この研究がやりたいんです、何故ならこうこう、こういう理由があって・・・」

プレゼンする時絶対教わるはず

 

・問題や疑問点、困ってることがあって

・現状の方法があって

・でもそれでは不十分だから

・新しい方法を考えて実行

・結果を考察して、さらに改良を重ねるために再び方法を見直す

 

このサイクルが回ってないと研究なんて上手くいかない

ましてや、会社経営なんてうまくいかないのでしょう

 

それをわかりやすく体現したのが、リバネスの考える「QPMIサイクル」

 

質(Quality)の高い問題(Question)に対して、個人(Personal)が崇高なまでの情熱(Passion)をかたむけ、信頼できる仲間たち(Member)と共有できる目的(Mission)に変え、解決する。そしてあきらめずに試行錯誤をつづけていけば、革新的(Innovation)や発明(Invention)を起こすことが出来る

(本書より抜粋)

 

これに尽きるでしょう

何かやってみたいことがある

それは誰かのためなのか?どれだけ熱く語って解決したいことなのか??

仲間はいるのか??その後の革新は??

いくつかは後から付いてくるものだけど、これができてないとだめでしょう

 

なんだってそうなんです

研究するよりもビジネスをするほうがずっと簡単なんだから、研究者がビジネスをやりだしたらどうなることか、という意見があって

いや、実際そうだと思います

だから、一流の研究者は給料も高いのです

逃がさないために(笑)

 

反対に、研究の場の人たちで

「やりたいことをやりたい、役に立つかどうかは後付だ」

「でもお金は欲しい」

という考え方の人がいますが

いや、ビジネスと同じなんだから

それじゃやれることはやれても研究費など稼げないぞ、と最近切にそう思う

時代が変わったのに何故研究者は変わらないのか・・・

 

あと、これを誰にも教わらずナチュラルに実行してる人がいて驚く

きっと経営者って、研究者にも向いてるんだろうな

 

細かいところで、いくつもアイデアを出しておいて、それがある時リンクして新しい事業となる、とか

成果主義(結果が大事)じゃなくてプロセス主義(過程が大事)にするとか

面白い話が盛りだくさんでした

リバネスみたいな考え方の会社が増えれば、社会はもっと良くなるのになー

そう思わざるを得ない本

 

 

会社を起こすことに興味があるなら読んでおこう

理系でないなら尚更だ

 

世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。

世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。