乙嫁語りの森薫が描く中世のメイドの美しさといったら 森薫短篇集「シャーリー」
コミックナタリー - マンガ大賞2014は森薫「乙嫁語り」に決定
森薫さんの描く世界観は憂いを秘めた女性やその周りの人たちとの兼ね合いが美しい
それが乙嫁語りやエマでは存分に発揮されてるから
今回の受賞は納得です
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、言われたことちゃんとしなきゃ・・・
何かに追われてちょっとお疲れなあなたに読んで欲しいです
きっと少しホッとする
初期短篇集「シャーリー」もそんな話
魔女の宅急便を見て「13歳×メイド」というスイッチが入ってしまったらしく
(あとがきより)
なので最初の五話は13歳のメイド、タイトル名になった「シャーリー」が主人公です
誠実なんだけど 優しく真面目なんだけど ちょっと子供な所もある
そんなメイドたちの話が詰まった作品
言われたことをこなすのも大事だけど、人間だから暖かい紅茶をゆっくり飲みたい時もある
大事にしていた食器を割ってしまったことに必要以上に落ち込むときもある
でもそれよりも楽しんで生きていくほうが大事でしょって考える強い女性は
やっぱり美しいものなんだなーと
時代が変わっていくと周りと意見が衝突することも多い現代だけど
昔も一緒だったんだなと思わされる描写もあって、なんだかそれが美しいです
ちょっと立ち止まって読みふけってみるのは如何でしょうか?