下衆な奴らに復讐を、狂気に満ちたマンガで色々と面白い 松橋大輔「神様、キサマを殺したい」
ジャンプ改2月号 1月10日発売
最近読み切りが増えてきて、しかも二号連続の前編後編とか読み切りだけど
ボリュームがあるやつが増えてきて面白いです
今号も
「αケンタウリ動物園」
人間が宇宙人にさらわれ・・・動物園の動物として鑑賞される話
人間が動物園になるって設定はあんまりなかったなー
面白いのは、観察力と”地道さ”で、宇宙人に一矢報いる!という
意外に凝った設定と、ラッキーだけで進むわけじゃない話によって惹きこまれた
「ツカノマリバース」
死んだ人間を3分間だけ生き返らせる・・・死ぬ前の本音を聞いてみたくはないか?
死ぬ前に人は何を考え何を思いどう行動していくのか
ちょっと感動系の話でした、小説みたいな流れで、読み切りらしい読み心地だった
最近読み切りでも面白いの増えてきたからいいなーこれはこれで楽しい
漫画家さんたちは大変でしょうが・・・
色々な雑誌で読み切りばっかり書いていく漫画家さんとか現れないかな??
そんな中今回は連載中の
松橋大輔先生の「神様、キサマを殺したい」
主人公は「とりあえず人を殺すことを生きがいとしている」少年で
殺すことに罪悪感は微塵も抱いていない
それこそ殺すのに理由なんて全く考えていない
狂気に満ちた話ではあるが、家族をめちゃくちゃにされて復讐に怒る女子高生と会って
復讐がてら人を殺す方向に進む・・・
犯人が鬼畜でゲスやろーだからそれに復讐すべく依頼を請け負う話はいくらかあったが
今回の主人公は”純粋に”殺しを楽しんでいるだけ
しかもあわよくば依頼者も殺そうと考えている
ただ殺しが好きなだけで、その目はキラキラ輝かせているところもあり
狂気を感じるマンガとして面白い
狂気を感じるマンガとしては多重人格探偵サイコなどあるが
それとはまた違う、不思議な感覚になる
女子高生も、少年に殺されることは考えつつも武器として利用する描写も見られ
ヒューマン・ドラマとして面白い、色々な思惑が交錯していくし
それでも少年は「ただ殺したいだけ」って姿勢を貫くのが清々としてる
これはどんどんおもしろくなるマンガだと思う
どんな事件に巻き込まれていくのか??
松坂先生の前作「君とガッタメラータ」(美術予備校での熱血青春?ストーリー)
も後からどんどん面白くなって行ったマンガだし
続きが気になります
君とガッタメラータ! 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 松橋犬輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: Kindle版
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