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ナツイチが始まったので好きな切な面白い小説をいくつか

集英社文庫の夏の文庫本フェア「ナツイチ」が今年も始まりました

毎年楽しみにしてます

もう10年にもなりますが、村山由佳さんの「おいしいコーヒーシリーズ」を

ずっと読み続けているので、この時期になるとワクワクします

2014年夏に発売されたのは通算18作目の地図のない旅

 物語もクライマックスに近づいてきた感じですね

毎年の楽しみにしているのですが、一年に一度なので経過を忘れてしまい

たびたび読み返して確認してます(;´Д`)

でもそれぐらい切な面白い話です 

マンガではなく、小説で切なさを感じてみるのもたまにはいいかもしれません

なので、これを機会に今まで読んできた中で好きな作家さん好きな作品をつらつらと

 

※敬称略

 

村山由佳

 

先ほど述べた村山由佳さんの作品

ひょんなことで、主人公の勝利は数年ぶりに会う従兄弟の姉弟、"かれん"と"丈と一緒に暮らすことになる。久しぶりに会ったかれんはあまりにも綺麗になっており・・・

と、ちょっと非日常的な同棲生活から始まる物語だけど、皆それぞれ秘密などを抱えておりその中で二人の恋愛模様が描かれていく話

ふわっとしていて、でも中にはたくさんの試練もあって・・・

長続きしている作品だけあって、それぞれキュンとなる物語になってます

作品内のタイトルはそれぞれ洋楽からとってきており、登場人物の心情と重なるところ

があるので洋楽好きな人は違った楽しみ方が出来そうな作品

 

乙一

 

暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ

 

 

乙一さんは、僕が小説を読むようになったきっかけの作品です

きみにしか聞こえない」は表題作であるCallingの他に2つの作品をいれた作品

成海璃子さんと小出恵介さん主演で映画化もされましたね

http://www.kimikoe.jp/index.html

個人的には小説のほうが好きです、この作品のように切なさをかもしだす書き方は

乙一さんならでは

一方、「暗いところで待ち合わせ」のように人間のエグい部分を描いた作品も沢山出してます

その中でも、暗いところで待ち合わせはちょっとした仕掛けがあって

人間の良心にそっと触れるような、そんな読後感を与えてくれる作品になってるので

僕は好きな作品です

その他にも、「さみしさの周波数」や「失踪HOLIDAY」など切ない物語をいくつも書かれてて

寂しさの達人と言われるだけあります、面白い作品

別名義である中田永一さん名義の作品も面白いです、特に

「百瀬、こっちを向いて」と「くちびるに歌を」は、冴えない主人公となんだか

色々な秘め事のある周りの人たちと・・・切な面白くなってます

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

 

 

くちびるに歌を (小学館文庫)

くちびるに歌を (小学館文庫)

 

 

本多孝好

本多孝好さんも、不思議な感覚を与えてくれる作品がたくさんで面白い

MISSING (角川文庫)

MISSING (角川文庫)

 

  

正義のミカタ (集英社文庫)

正義のミカタ (集英社文庫)

 

 

MISSINGは短篇集で、回想シーンなどを巧みに使った物語から始まる

僕は特に「瑠璃」が好きでした 年上である親戚のお姉さん「ルコ」

ルコの破天荒な振る舞いと、一緒に過ごす小学生の「僕」

それぞれ大人になった時に・・・

ああ、切ないなぁと 暑くなってくる、夏の時期にもってこいな作品

 

それとは別に、「正義のミカタ」はいじめられっこが主人公

一念発起して入った大学で、「正義の味方研究部」に入り・・・

そもそも何故そのような部活があるのか?そして部員たちの正体は?

読み進んでいくうちに、みなの過去が浮き彫りにされます

特に部長の過去はすさまじい・・・現実世界に一旦引きずり返されます

このようなことがまかり通っていいのか?

色々考えさせられて切なくなります、でも面白い

本多孝好さんの作品も色々考えさせられて面白いです

あとは「真夜中の5分前」もお勧めです 切ない、恋愛のお話を

 

有川浩 

塩の街 (角川文庫)

塩の街 (角川文庫)

 

  

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

 

 有川浩さんと言えば「図書館戦争シリーズ」で有名です

塩の街」は有川さんの作品の中で一番最初に読んだ作品です(ちょうど文庫化されてたので)

最初は、ただの不思議なSFものなのかなぁ・・・と思ってたら

色々な人間模様があって、そこに恋愛が絡んできたいけど・・・

事態はそれほど簡単ではなくて

そこからの切な面白さが良い作品だと思います、これも夏に読みたい作品

続編として、短篇集「クジラの彼」も面白い、、、

物語がつながっていく、後日談などはとてもキュンとします

 

植物図鑑はもう、王道的な恋愛もので

切なさ成分はちょっと少ないかもしれませんが、色々な野草にまつわる関わりあいと

主要人物が何者なのか最後まで明かされず少し謎めいていて良い流れになってます

面白い

 

山本弘

詩羽のいる街 (角川文庫)

詩羽のいる街 (角川文庫)

 

 「詩羽のいる街」はイチオシの本です

以前も取り上げました

人に親切にすることで奇跡を起こす、自分を肩書にする生き方が心地よく優しくなれる小説 

ある時、突然女性から話しかけられる主人公、理由は

「幸せそうに見えないから」

公園で出会った女性「詩羽」は、他人に親切にすることが仕事

お金も家も持たない

 

そんなこと、本当におこるのか?と思わせられるような設定ですが

読み進めていくうちに、不思議と「ああ、なんとなく分かる気がする」

となってくる作品です。みんなが笑顔になっていく

物語の途中で少し切なさを感じたりすることもありますが

詩羽は読者も笑顔にしてくれる、そんな感覚を覚えました

この作品も最後の話はちょっとしたしかけがほどこされていて・・・

必ず満足する読み応えになってます

綾瀬はるかさんか宮崎あおいさんか、ひとまず実写化されたら見てみたい作品

これからの世の中は、こうやって生活する人も出てくるだろうな

もしかしたら既にいるかもしれません

 

その他にも、機会を憎む青年と昔「ヒト」がつむいだ話を読んで聞かせるアンドロイドの物語「アイの物語」も、心をほぐしてくれる話になってて面白いです

 

越谷オサム

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

陽だまりの彼女 (新潮文庫)

 

 陽だまりの彼女も、実写化されたので有名です

映画『陽だまりの彼女』公式サイト

突然再開した幼なじみと僕との恋愛模様

うまくいく、うまくいきすぎてるぐらいの話の流れから

秘密がいくつか浮き彫りになってきて・・・

完全無欠の恋愛小説と言われるだけあって、面白い

男性に読んで欲しい恋愛小説としても有名でした

ちょっと切ない物語へと進んでいくけど、、、読むのを辞められなかったです

いとみち」や「空色メモリ」も、なかなか疾走感ある話になってて面白いので

お勧めです

 

他にも

作者さんが、というよりも読んで面白かった作品たち

 以前テレビで紹介されてましたが、ショッピングモールとそこで働く人達の物語

登場する人たちが絶妙につながり合っていて

安心して読める作品になってます、うまい 切ない 面白い

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)
 

 こちらも話題になった作品

必ず、二度読むという話題に偽り無しです

驚く仕掛けが施されてます

 

wonder wonderful 上・1 (レガロシリーズ)

wonder wonderful 上・1 (レガロシリーズ)

 

これ、先日購入したばかりで実はまだ読んでないのですが

切ない系の小説で、自分の好きな作品(上に上げたやつ)を好きな人がこぞって

推薦されてたので

面白い作品なのかなーと思い購入しました

Kindleだったらワンコインでしたからね

読むのが楽しみです

 

 

 

こんな感じかな

夏の夜長に、ちょっと小説を共にするのも良いかと思います

 

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